当社ステンレスフタは、鍋本体とフタの気密性を高めることにより、無水調理を可能にしています。
これは、調理中に出る水蒸気が鍋本体とフタの間に、ウォーターシールと呼ばれる水の膜を作ることにより密閉性を高め、少量の水で水分や栄養分を逃がさないで調理する方法です。
加熱が終わり火を止めた後、鍋内部の膨張していた空気は温度の低下とともに収縮します。この時、鍋内部の気圧が外部より低くなり、フタが大気圧によって押されることとなります。
そのためフタが開かなくなったり、最悪の場合では大気圧に押されたフタがへこんでしまうことがあるので注意が必要です。
この現象を緩和するため、ウォーターシールに影響を与えない範囲内でフタに曲げ加工を行い、空気の流通が図られるようになっています。 そのため、フタと本体間に隙間が見られますが、これは意図的に作成したもので故障ではありません。
ただし、無水調理の原理上、フタが大気圧によって押される現象を完全に避けることは困難なため、下記の点にご注意ください。
火を止めた後にフタを少しずらして隙間を作る、あるいはフタを開け中の温かい空気を完全に逃がし、鍋内の温度と外気温の差をなくす、等の処置によりフタの密閉を防ぐことができます。その際、本体とフタの縁についた水分をふき取ると、一層効果が上がります。
またフタが開かなくなった際は再度火にかけ沸騰させ、鍋内部の圧力を高めていただきますとフタが開くのでお試しください。 なお使用後の熱いフタを、平らな所へ伏せた状態で置くと、張り付いて取れなくなることがあります。フタを置くときは、つまみ側を下にしてください。